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Kokoro
こころ(英文版)
著 | 夏目 漱石 |
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訳 | エドウィン・マクレラン |
税込価格 | 2,310 円 |
ISBN | 978-4-8053-1849-2 |
判型 | 130x203mm 248ページ Paperback |
在庫情報 | 在庫あり |
1914年に執筆された夏目漱石の『こころ』は1957年にアメリカで翻訳され、1969年に初めてタトル出版より刊行されました。世界でも長く読み継がれている本書は、近代化と人間疎外の危機という普遍的なテーマを描く漱石の代表作です。本作『こころ』は明治天皇が崩御し、明治が終わった2年後に執筆され、封建制から近代国家へと移行した歴史的時代の終焉の中で日本の近代化の影響を受けた世代を描いています。本書は語り手である私と先生との出会いと交流、私と実父を中心とした家族との関係、先生からの手紙の3部作で構成されています。愛と友情、そして裏切りなど人の心の不合理さを巧みな筆致で描き出すと同時に、前近代の封建的な道徳的価値観と近代の西洋的価値観である個人主義の狭間の葛藤や矛盾、寄る辺なき個人の孤独など漱石の小説に繰り返し登場する多くのテーマがまとめられています。現代も色褪せず、多くの読者を獲得している日本の近代文学を代表する名著。